空隙歯列(くうげきしれつ)


空隙歯列(くうげきしれつ)とは?

空隙歯列とは、歯と歯の間にすき間が生じている状態のことです。前歯の中央にすき間がある場合は特に「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼ばれます。俗に「すきっ歯」とも言われます。


弊害
  • 食べ物が歯の間に詰まりやすく、虫歯・歯周病になりやすい
  • 発音(特にサ行)に影響が出ることがある
  • 見た目のコンプレックスにつながりやすい
  • 歯の移動が起きやすく、噛み合わせが変化することがある

原因
  • 顎に対して歯が小さい(遺伝的要因)
  • 歯の本数が少ない(先天性欠如歯)
  • 過剰歯や歯肉腫瘍による歯の押し開き
  • 舌で歯を押す癖(舌癖)
  • 乳歯が早期に抜けた後の永久歯の位置異常

治療
  • ワイヤー矯正でスペースを閉じる
  • マウスピース矯正
  • 先天性欠如歯がある場合はインプラントや補綴(ブリッジ)との組み合わせ
  • 正中離開のみであれば部分矯正(短期間)でも対応可能

症例

【症例】25歳女性/すきっ歯

空隙歯列(すきっ歯)・上下の前歯が空隙歯列(すきっ歯)のケースです。上下にワイヤーの装置を装着し、スペースを閉じた症例です。

主訴 すきっ歯
年齢・性別 25歳 / 女性
治療方針 マルチブラケット装置(ワイヤー矯正)によるスペース閉鎖
抜歯部位 非抜歯
使用装置 ハーフリンガル(上裏側、下表側)
治療期間 9か月
リテーナー 上下リンガルリテーナー、上ラップアラウンドリテーナー

治療前

治療中

治療後

リスク及び副作用

矯正治療では以下のリスクや副作用が考えられます。

  • 歯根吸収(歯の根が短くなる症状)
  • 歯肉退縮(歯茎が下がる症状)
  • アンキローシス(歯と歯を支える骨が癒着し歯が動かなくなる。)
  • 歯髄壊死(歯の神経が失活してしまう状態)
  • 顎関節症(顎の痛み)

費用(すべて税別)

検査・診断料 35,000円

装置料 ハーフリンガル 850,000円

調整料 6,000円 / 月

保定装置料 55,000円


よくある質問
Q. 大人のすきっ歯は部分矯正で治せますか?

A. 前歯のみのすき間であれば部分矯正(マウスピース・ワイヤー)で6ヶ月〜1年程度で対応できるケースが多いです。

Q. 歯が少ない(先天性欠如)場合、矯正と補綴どちらがよいですか?

A. スペースの大きさや噛み合わせによります。矯正でスペースを集約してインプラントを入れる方法と、矯正でスペースを閉じる方法があり、歯科医師と相談して決定します。

Q. すきっ歯は虫歯になりやすいですか?

A. 歯間にすき間があると食べ物が詰まりやすく、フロスが届きにくい部位に虫歯・歯周病が起きやすい傾向があります。矯正による改善が予防にもつながります。